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気になる子の本当の発達支援

市川 奈緒子 著

対応が難しいとされてきた子どもへのサポートの仕方を
長年研究・実践してきた著者が
ようやくその原理を公開した待望の本。

2016年5月20日発売

B5変判
本体価格1,700円+税
ISBN 978-4-88024-537-9

アスペルガー障害や自閉スペクトラム症(ASD)、
注意欠如多動症(ADHD)などの発達障害の子どもたち、
診断名は出ていないけれど発達が気になる子どもたち、
そして定型発達の子どもたち、全員が一人ひとり違う
発達の特徴を持っています。

こういう時はこうすべき、といった単純なノウハウなど
あてはまるわけがありません

保育士・幼稚園教諭のための
『発達が気になる子』への本当の支援の方法が
わかる本です。

保育者の「子ども理解」とは?「気になる子」が育ちの中で負ってしまいがちな困難とは?

【内容】

■第1章 「発達の気になる子ども」の支援

保育者は「障害児を含めた」子どもの専門家
「見えないもの」を見る〜子どもの気持ちを理解するために〜
生まれつきの発達特性を知る
脳の覚醒レベル〜脳はいつも目覚めているわけではない〜
触覚・聴覚の過敏性〜過敏な子どもはここで苦労している〜
感覚と運動の協応〜「…しながら〜すること」が難しい〜
理解の違い・記憶の違い
相手の意図の理解〜「空気が読めない」子ども〜
ほかの人とはひとあじ違う「その子なりの」得意と苦手がある
衝動性とコントロール
育ちの中の「未学習」〜適切な行動を学べずに大きくなる子どもたち〜
育ちの中の「誤学習」〜不適切な行動を学んで大きくなる子どもたち〜
園の中で見られる誤学習〜園の中での困った行動の多くは「誤学習」〜
「私ってダメな子?」〜子どもは悩んでいる〜
「家庭のせい」にしていませんか?
「問題」は保育を見直すきっかけ
子どもを観察するときの4つのポイント〜子どもの何を見るのか〜
保護者から「特別扱いしないで」と言われたら?

■第2章 発達の気になる子どもの保護者支援

「発達の気になる子ども」の育児の難しさ
「発達の気になる子ども」のわかりにくさが親を苦しめる
親は気付いている
障害受容とは〜「障害受容」についての基本的な知識〜
障害受容の困難さは社会のせい
保護者は傷ついている
保護者のバリア〜保護者が「気付いていない」「気にしていない」ふりをするとき〜
子どもを支援することが一番大きな保護者支援
専門機関の「効能」知っていますか?

■第3章 インクルーシブな社会に向けて

統合保育の歴史と「気になる子ども」
発達障害の「早期発見・早期対応」
家庭との「共通理解」
発達障害の診断について
保育者の専門性と子ども支援
保育者の「子ども観」を拡げる
「問題」を子ども個人から関係性へ
インクルーシブ保育の意義とは

市川奈緒子 プロフィール

白梅学園大学・白梅学園大学大学院准教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程中途満期退学。

保健所の健診業務から、発達支援の仕事に携わり、幼児の小規模通所施設の非常勤心理士を経て、社会福祉法人からしだね うめだ・あけぼの学園(児童発達支援センター)に心理士として入職。小規模通所施設時代から、多くの保育園・幼稚園・学童保育所に巡回相談員として関わる。うめだ・あけぼの学園では、保育園・幼稚園のほか、特別支援教育に向けての体制作りをしている小学校のコンサルテーションも担当するようになる。

2010年より現職。「目の前の子どもから学ぶことのできる」保育者の養成を目指して学生指導を行っている。現在、2つの保育園で、保育者とともに子どもと保育について研究しているほか、社会福祉法人正夢の会の児童発達支援事業所にてスーパーバイザーと療育を担当している。その他、小平市の小中学校のチーフ巡回相談員かつ特別支援教育専門委員、八王子市特別支援教育推進計画アドバイザー、世田谷区発達障害支援計画アドバイザー。