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社会保険化された訪問介護の現場と福祉理念の乖離

社会保険化された訪問介護の現場と福祉理念の乖離

牧野洋子

訪問介護の歴史と対人援助の経緯、そして介護保険改定に翻弄された状況を確認する。そして今一度福祉サービスとしての訪問介護を据えるための本である。

訪問介護は、家事を特徴とする福祉サービスであり、対人援助だ。目指すところは福祉サービスの実践であり、そのために、家事サービスは用いられる。本書では、訪問介護生活援助が社会に意義ある職業であることを示す。その存続拡充は地域社会の安定につながりうると考える。現状のように対応力がそがれ、安価なサービスへと方向付けられさらに意義が失われていくのではなく、逆に対応力の強化をすすめ、より有効なサービスとして推進されることを目指す。
 この主張のため、本稿ではその歴史を振り返り、対人援助の要不要の混在の経緯をたどり、介護保険改定に翻弄された状況を確認し、そして大きな福祉環境の胎動の中で今一度福祉サービスとしての訪問介護を据える。

 一見「家事」の外見の中に脈打つ、訪問介護生活援助の本質を明らかにし、変容しつつある要介護者の在宅生活維持のために、ホームヘルパーの社会的評価がみなおされ、その必要性が再認識されることを願う。
(本書「はじめに」より(中略))
通常価格 ¥1,980
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(本体¥1,800+税)

2025年10月28日 初版第1刷

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ISBN:978-4-907537-67-8

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1948 年大阪市生まれ。2025 年淑徳大学大学院総合福祉研究科卒。2000 年以後現在までNPO にて介護保険居宅介護支援専門員従事。