
日本の社会保障の❝いま❞がわかる!TV等でおなじみ結城康博氏の最新刊!
超高齢化少子化に伴い、医療・保健・福祉の連携がこれまで以上に注目されている。特に、地域医療構想、地域包括ケアシステムによって在宅医療・介護が促進されているため、「退院支援」といった医療・介護のネットワークの構築が重要視されている。
また、医療的ケア児や精神疾患を抱えるクライエント(利用者)が増加していることで、より一層の医療・保健・福祉の関連付けが求められる。
一方で超高齢化社会を迎え要介護者が増加していため、介護保険制度の課題が顕在し介護職員の人材不足も深刻化している。
本書では、これらの問題や課題を、看護師・保健師及び社会福祉士を目指す学生向けの教科書として活用していくことを目的とする。また、専門職や一般市民が問題を再確認する書としても据えていく。
はじめに(結城康博)
1章 医療・保健・福祉に求められるニーズ
結城康博(淑徳大学総合福祉学部教授)
2章 日本の保健制度の概要
河村秋(和洋女子大学看護学部准教授)
3章 現代の医療保険及び施策における課題
結城康博(淑徳大学総合福祉学部教授)
4章 医療・保健・福祉を取り巻く行政施策
結城康博(淑徳大学総合福祉学部教授)
5章 保健師の役割と機能
河村秋(和洋女子大学看護学部准教授)
6章 医療ソーシャルワーカの役割と機能
熊崎梨絵(札幌大原専門学校非常勤講師)
7章 助産師の役割と機能
篠原良子(淑徳大学看護栄養学部准教授)
8章 超高齢化社会における介護問題
江里真明(新国際福祉カレッジ専門学校専任講師)
9章 介護職員における課題
松山美紀(国際医療福祉大学専任講師)
10章 希少難病における母子支援の取り組み
川口耕一(健やか親子支援協会事務局長)
11章 精神疾患を抱える利用者及び家族支援
田坂美緒(就労支援B型支援員)
おわり(結城康博)
【著者プロフィール】
結城 康博(ユウキ ヤスヒロ)
著・文・その他、編集
1969年生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。法政大学大学院修了(経済学修士、政治学博士)。1994~2006年、東京都北区、新宿区に勤務。この間、介護職、ケアマネジャー、地域包括支援センター職員として介護関連の仕事に従事(社会福祉士、介護福祉士)。現在、淑徳大学総合福祉学部教授(社会保障論、社会福祉学)。元社会保障審議会介護保険部会委員。『介護格差』岩波新書、その他多数。第1章、第3章、第4章執筆。
河村 秋(カワムラ アキ)
著・文・その他、編集
東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科修士課程、博士課程修了(博士:看護学)。保健師として病院の保健指導室の勤務を経験、市町村の非常勤保健師として乳幼児健診、養育支援訪問などにも長年携わる。幼児の心理社会的問題や乳幼児と親の相互作用に関する尺度開発、高齢者の介護予防効果についてなどを研究テーマとしている。現在、和洋女子大学看護学部准教授。第2章及び第5章執筆。